聖霊拝戴

 人と他の動物との違いは何でしょう?
 身体的な違いや、文字や道具を使ったり、あるいは高度な文明を築く等、目に見える違いは解ります。でも、本当にその程度の違いでしょうか。

 聖心教会では「神霊の地上降誕の唯一の形態である下生聖体」の神霊の視点から、私たち自身が知ることの出来なかった「人と他の動物との生命構造の違い」について教えられています。
 下生聖体が教えられる人と他の動物との違い、それは「人には肉体的生命の他に肉体の内に霊性的生命という生命を持つ霊性と肉体とが複合した生命である」と説かれています。

 あなたが信仰を求める、それは、あなたの内にある霊性的生命からの欲求なのです。
 只、肉体の生命が生きるために食事をするように、霊性的生命が生きるためにも栄養、生命の糧が必要です。肉体の栄養となる食料は人が作ることができます。では、霊性的生命の糧はどこに求めればいいのか。 これが人が宗教を求める理由であると下生聖体は説かれます。


 下生聖体の説かれる宗教、それは人生の教訓とか心の支えなどというものではなく、霊性的生命が生きるために必要な生命の糧を授けるためなのです。
 「霊性的生命の糧」、それは、人と人との間では求める事は出来ません。
 下生聖体は言われます。「神といえども手ぶらで人を救うことは出来ない」と。


 下生聖体は、私たちに霊性的生命の糧を授けるために、神霊界という高次元な界域から人間界へ「神霊下生」という、「神霊が人と同じ肉体を持って降誕される」ことによって、「神霊と肉体との落差から生じるエネルギー」としての「聖霊」を創造されました。
下生聖体が授けられる「聖霊拝戴」こそが、神の人に対する限りない愛によってそそがれる「霊性的生命の糧」そのものです。